眼にあてて海が透くなり桜貝 (松本たかし)
貝系は春の季語だ。これをお手本に俳句を詠んでみた。
鼻につめ潮の香りや桜貝(zuihu)
花粉症の季節である。季節感がよく出ているものの、飛躍がいまひとつだ。桜貝を鼻につめるというのもバカみたいだ。ちなみに花粉症には効きません <桜貝。
味噌汁の具にはなるまじ桜貝(zuihu)
桜貝の貝殻というのは見たことがあるが、身の詰まった桜貝というのは見たことがない。うまいのか?桜貝。味噌で煮てしまうと、せっかくの桜色が白茶けてしまってうまくなさそうな気もする。そんな作者のするどい眼差しを表現した句である。
(2005-02-21 11:46:47)